最近、会社勤めをしている友人や親戚、パートで働いているママさんたちから「フリーランスって実際どうなの?」という質問をよく受けます。
SNSではキラキラのフリーランス生活を発信する人も増えています。
でも本音はどうなのか、気になる人も多いと思います。
そこで今回はフリーランスとして10年近く働いてきた経験から、メリットとデメリットをお伝えします!
フリーランス生活に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
そもそもフリーランスとは?
フリーランスとは、特定の企業や団体に属さずに自分のスキルを活かして独立して仕事を請け負う働き方、または働き方をしている人のことです。
一般的にいわれる会社員との主な違いは次のようになります。
会社員 | フリーランス | |
時間 | 固定の勤務時間 | 勤務時間は自分で決める |
場所 | 会社指定の勤務場所 | 場所を選ばない働き方が可能 |
業務内容 | 会社からの業務割り当て | 自ら仕事を獲得 |
福利厚生 | 会社提供 | 自己負担 |
ひとくちにフリーランスといっても様々な職種があり、例えばIT業界ならエンジニアやWebデザイナー、クリエイティブ分野ならライターやイラストレーター、ビジネス分野ならコンサルタントや通訳・翻訳者などが代表的です。
フリーランスとして働くメリット
ここからは現役フリーランスから見た、フリーランスの魅力をご紹介します!
働く時間と場所が自由
フリーランスの最大の魅力は、時間と場所の自由度の高さ。
早朝でも深夜でも、自分にとって一番生産性が高い時間帯を選んで仕事ができます。
在宅ワークなら通勤時間が削減できて、その分の時間を仕事やプライベートに充てられます。
ある程度のスキルがあって、リモートでできる仕事なら、地方でも海外でも、一定の単価で仕事が受注可能。
仕事と家事育児の両立、趣味の充実、スキルアップのための勉強など自己実現の時間確保にもつながります。
私も夫の転勤も子どもの病気も、フリーランスだったから柔軟に対応できました。
収入アップの可能性がある
フリーランスはスキルと実績次第で収入アップが期待できます。
その理由は「報酬額に決まりがない」「個人で仕事を請け負っている」からです。
ニーズが高い業務、かつ高い専門性があれば、企業は高い報酬を払ってでも仕事を依頼したいと思うもの。
会社員のときは月給(年俸)が決まっていますが、フリーランスは青天井です。
実際、ランサーズエージェントの調査ではフリーランスのエンジニアの60%以上が「フリーランスになって年収が上がった」と回答しています。
(参照、画像引用:ランサーズエージェント「フリーランスエンジニアの年収・キャリアに関する実態調査」)
もちろん、これは可能性であって絶対に収入がアップするわけではありません。
私も独立した初月の収入は3000円でした……。
多様な経験ができる
フリーランスは会社の縛りがないため、これまで関わったことのない業界や企業と関われるチャンスがたくさんあります。
異なる業界のプロジェクトに携われば視野が広がります。
そこで築いた新しい人脈で、仕事の幅もさらに広がるかもしれません。
フリーランスのデメリット
フリーランスになることには当然、デメリットもあります。
収入が不安定
フリーランスの最大のデメリットは、収入の不安定さ。
仕事の受注状況により、月々の収入が大きく変動します。
固定の案件があれば一定の収入は確保できますが、突然案件が終わることもしばしば。
最低限の収入ラインが確保できるように、かつキャパオーバーにならないように、翌月以降の収入と仕事のバランスを考える力が求められます。
この不安定さゆえ、住宅ローンを組むとき、家を借りるときに不利だったという話も聞きます。
福利厚生は自分で準備
会社員であれば当たり前に受けられる健康診断などの福利厚生も、フリーランスにはありません。
会社の健康保険や厚生年金もないので、自分で国民年金に入るなどする必要があります。
(フリーランスが入れる健保などもあります)
私もNISAやiDecoで資産形成、人間ドッグで健康管理など自分である程度ですがやっています。
自己管理がマスト
フリーランスは良くも悪くもフリーランスはすべて自己管理、自己責任です。
仕事では案件の獲得から進行管理、モチベーションの維持、スキルアップまで、基本的にすべて自分で考えて自分で決めて進めていかなければいけません。
健康管理も大事な仕事。
納期を前に体調を崩して間に合わないとなると大変です。
一方、いつ休むか、いつギアを全開にするかも自分次第。
上手に管理できれば週休3日でも長期間のバケーションをとっても、十分会社員並の収入を保てます。
まとめ:フリーランスという選択肢をまず考えてみよう
フリーランスは「自由」と「責任」が表裏一体となった働き方。
この記事ではそれぞれ5つのメリットデメリットを紹介しましたが、職種やクライアントによってケースバイケースです。まずはこれらを十分に理解した上で、フリーランスという働き方が自分に合っているかを判断することが重要です。
「デメリットを見ているとちょっと不安」「自分にできるかどうかわからない」という方は、まずは副業として始めてみるのがおすすめです。
実際、今フリーランスとして活躍している人には、副業が本業より楽しくなったり本業の収入を超えたりしたため、独立したというケースが少なくありません。
フリーランスは今や働き方の選択肢として、社会に当たり前に受け入れられてきています。
「自分はどうしたいのかな?」
ぜひ一度考えてみてくださいね。